イサム・ノグチ 発見の道【東京都美術館】

アートとデザインの違いとは

日本人を父に、米国人を母に生まれたイサム・ノグチ(1904-1988)は、東西の間でアイデンティティーの葛藤に苦しみながら、独自の彫刻哲学を打ち立てた20世紀を代表するアーティストです。20代で彫刻家コンスタンティン・ブランクーシと出会い、そのヴィジョンに決定的な影響を受けたノグチは、自然と通底する抽象のフォルムが生み出す世界を、生涯を掛けて追い求めました。ノグチは戦争によって、両親の祖国が互いに敵国になるという痛恨事を経験しており、平和への強い願いを込めた作品も残しています。本展では、類例なきつくり手による「発見の道」を辿りながら、ノグチの日本文化への深い洞察や、その今日的な意味を明らかにし、彼の彫刻芸術の核心に触れる機会にしたいと考えています。

イサム・ノグチは、戦後、1950年に来日して以降、日本の暮らしや伝統、歴史や社会と向き合いながら、 建築家の谷口吉郎、陶芸家の北大路魯山人ら多くの芸術家たちと交流し、新たな制作に取り組んだとされています。 日本の風土や埴輪などに触発された素朴で大らかな造形は、現代人が忘れた生命の輝きに満ちています。

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展覧会基本情報

  • 会期:2020年10月3日(土)~12月28日(月)
    2021年4月24日(土)~8月29日(日)
  • 会場:企画展示室
  • 主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション
  • 協賛:大日本印刷、三菱商事
  • 特別協力:イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)、公益財団法人イサム・ノグチ日本財団 イサム・ノグチ庭園美術館
  • 協力:茨城放送、日本航空
  • 特設WEBサイト:https://isamunoguchi.exhibit.jp/

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