6月はArt Baselの開催!

2018年6月14日~17日にかけて、スイスのバーゼルで毎年開催される「アート・バーゼル」は世界最大規模の現近代アート展示会です。

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世界最大のアート展示会 アート・バーゼル

スイスのバーゼルで毎年開催される「アート・バーゼル」は世界最大規模の現近代アート展示会です。スイスのほか、香港、アメリカのマイアミビーチでそれぞれ開催されます。

アート・バーゼルでは、世界中の有名ギャラリーが290も集まり、その取扱いアーティスト数は4,000にも上ります。バーゼルや近隣の文化機関によって、アートに関する講演なども開催されます。

アート・バーゼルは、いくつかのセクター(部門)に分かれており、その中でも一番の見どころはギャラリー・セクターです。おびただしい数のアーティストの絵画、ドローイング、彫刻、インスタレーション、印刷、写真、映像やデジタルアートを通し、現代アートの幅の広さに触れることができます。

フィーチャー・セクターでは、ギャラリーによって精選された、世界的に有名な歴史的アーティストのプロジェクトが展示されます。

The Art Market 2018

今年も「An Art Basel & UBS Report」が公開されました。このレポートは、2017年の世界のアート・アンティーク市場全体の分析結果が掲載されています。

レポートによると、世界のアート市場は2017年には前年と比べ12%増の637億ドルに達しました。ディーラーによる取引が最も多く53%、うち47%がオークションによる販売額で、こちらも前年比4%増となっており、世界ではオークション市場が活況となっていることが裏付けられています。

世界の三大マーケットである、アメリカ(42%)、中国(21%)、イギリス(20%)で全体の83%を占めています。取引額としては、アメリカが前年比16%増の266億ドル、中国が同14%増の132億ドル、イギリスが同8%増の129億ドルとなっています。

ヨーロッパの絵画部門では、64%増の9.8億ドルですが、この大幅な増加にはアメリカのクリスティーズでオークションにかけられた「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の絵画による販売額4.5億ドルが含まれていますので、これを抜くと前年比は11%増となります。

展示会やアートフェア関連の取扱額は前年比17%増の155億ドル、うちディーラー分が46億ドルとなっています。

さて、それではオンライン市場はどうか、ということですが、2017年のオンラインでのアート・アンティーク取引額は前年比10%増の54億ドルとなっており、展示会やアートフェア関連の取引額を上回っています。直近5年で徐々に取引額が増加しており、2013年で世界の取引額の3%であったものが、現在では8%となっているそうです。オンライン取引は新しい買い手にアクセスできる主要な方法となっています。ディーラーによるレポートでは、顧客のうち45%がオンラインによる新たな顧客となっていることから、オンラインによる取引は引き続き活発となっていくのだろうと思われます。

ところで日本のアート市場は?

日本のアート市場の規模は「一般社団法人 アート東京」が「日本のアート産業に関する市場調査 2017」という報告の中で推計しています。この調査手法はすべての取引を積み上げたのではなく、統計学的に推計したものです。「インターネットアンケート会社が契約するモニターを対象としたアンケート調査」により、セグメント A(コレクター:30 代・40 代で過去 3 年間に美術品を 10 万円以上購入)とセグメント B(愛好家:30 代・40 代の年間の博物館・美術館訪問回数が 4 回(3 ヶ月に 1 回)以上&美術品購入経験なし)からの推計です。

推計によると、アート産業に関する市場規模の全体像としては3,260億円、うち、美術品市場に関するものが2,437億円とされています。世界的に見ると、日本の国民総所得(名目GNI)ランキングは、アメリカ、中国に次いで第3位ですが、日本のアート市場はアメリカの266億ドル(※前出)に対し、23億ドルと1/10の規模です。

アメリカと比較し、市場が小さいのはなぜでしょう。所得の差かと思い、平均所得を見ると、日本は400~500万円程度ですが、アメリカでは16歳以上全体の労働人口の平均所得が週 881ドルですので、さほど変わらない500万円(年収換算:881ドル×52週×108円)でした。(出所:アメリカ合衆国労働省労働統計局「USUAL WEEKLY EARNINGS OF WAGE AND SALARY WORKERS FIRST QUARTER 2018」)

日本では政府もアート関連の市場拡大にようやく目を向けてきています(>>>関連記事)。どのような方法が取られるかはこれからの検討ですが、国内のアート市場が海外マーケットとつながって活性化することを期待したいですね。

 

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