ピエール・ボナール展 いざ、「視神経の冒険」へ

印象派に続く世代に属すピエール・ボナール(1867-1947 年)の展示会 国立近代美術館 2018年9月26日(水)~ 12月17日(月)

オルセー美術館特別企画「ピエール・ボヌール展」が、国立新美術館で、2018年9月26日(水)から12月17日(月)まで開催されます。

印象派に続く世代に属すピエール・ボナール(1867-1947 年)の展示会 国立近代美術館 2018年9月26日(水)~ 12月17日(月)

印象派に続く世代に属すピエール・ボナール(1867-1947 年)の展示会 国立近代美術館 2018年9月26日(水)~ 12月17日(月)

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ピエール・ボヌールとは

ピエール・ボナール(Pierre Bonnard, 1867年10月3日 – 1947年1月23日)は、ポスト印象派とモダンアートの中間点に位置する画家であり、版画やポスターにも優れた作品を残している。日本美術の影響を強く受け、「日本的なナビ」と呼ばれた。また、室内情景などの身近な題材を好んで描いたことから、エドゥアール・ヴュイヤールと共にアンティミスト(親密派)と呼ばれています。

開催趣旨

19世紀末のフランスでナビ派の一員として出発した画家ピエール・ボナール(1867‐1947年)は、浮世絵の影響が顕著な装飾的画面により、「日本かぶれのナビ」の異名を取りました。20世紀に入ると、目にした光景の印象をいかに絵画化するかという「視神経の冒険」に身を投じ、鮮烈な色彩の絵画を多数生み出します。本国フランスでは近年ナビ派の画家たちへの評価が高まり、2015年にオルセー美術館で開催されたピエール・ボナール展では51万人が魅了され、2014年のゴッホ展に次ぐ、歴代企画展入場者数の第2位を記録しました。

本展覧会は、オルセー美術館の豊富なコレクションを中心に、国内外のコレクションのご協力を仰ぎ、約130点超の作品で構成されるボナールの大規模な回顧展です。油彩72点、素描17点、版画・挿絵本約17点、写真30点といったさまざまなジャンルを通じて、謎多き画家ボナールの魅力に迫ります。

5つの見どころ

  1. オルセー美術館のオルセー・コレクションが一挙来日。約30展は初来日。
  2. 「日本かぶれのナビと呼ばれたナボールの日本美術への傾倒ぶりを紹介。
  3. ボナールのミューズ、謎多き女性マルトが展覧会を彩る。
  4. 観ることのプロセスを絵画化した「視神経の冒険」に迫る。
  5. ボナールの愛した犬や猫があちこちに登場。

日本かぶれのナビ

印象派に続く世代に属すピエール・ボナール(1867-1947 年)は、ゴーギャンの影響のもと結成されたナビ派の一員として、繊細かつ奔放なアラベスクと装飾モティーフが特徴的な絵画を多く描きました。ナビ派の画家たちは、 1890 年にパリのエコール・デ・ボザールで開かれた「日本の版画展」にも衝撃を受けます。ボナールは浮世絵の美学を自らの絵画に積極的に取り込み、批評家フェリックス・フェネオンに「日本かぶれのナビ」と名付けられるほどでした。また、同時代の象徴主義演劇とも呼応する、親密な室内情景を描いた作品もこの時期に集中して制作されました。

ナビ派時代のグラフィック・アート

芸術家としてのキャリアをスタートさせるきっかけとなった《フランス=シャンパーニュ》をはじめ、初期のボナールはリトグラフによるポスターや本の挿絵、版画集の制作にも精力的に取り組みました。とりわけ、ナタンソン兄弟が創刊した雑誌『ラ・ルヴュ・ブランシュ』は、ボナールが独創的なリトグラフを試みる舞台となりました。雑誌の挿絵だけでなくポスター制作も手掛けており、大胆なデフォルメと意表を突く構図が際立っています。また、即興的なデッサンに象徴されるボナールのリトグラフの特徴は、油彩作品にも見ることができます。

スナップ・ショット

コダックのポケットカメラを購入したボナールは、1890 年代の初めから写真撮影を行うようになりました。ボナール家の別荘があったル・グラン=ランでは、水遊びに興じる甥っ子たちをはじめ、家族がめいめいに余暇を過ごす様子が撮影されています。また、ボナールが恋人マルトと住んだパリ郊外のモンヴァルの家では、庭の草木のなかに佇むマルトのヌードを写した美しい写真の数々が生まれました。これらの写真には、中心を外した構図やピントのボケなどにより、生き生きとした効果がもたらされています。

近代の水の精たち

ボナールの画業全体において最も重要な位置を占めるのが裸婦を描いた作品の数々です。壁紙やタイル、カーテン、絨毯、小物、鏡などが織りなす重層的な室内空間のなかで、ボナールの描く女性たちは無防備な姿を露わにしています。生涯の伴侶であったマルトをはじめ、ボナール家の医師の妻であったリュシエンヌや、マルトの友人でボナールの愛人となるルネ・モンシャティら複数の女性がモデルをつとめました。ボナールの描く彼女たちの顔は曖昧で、モデルが特定できない作品や、複数の女性の特徴がみられる作品もあります。

室内と静物「芸術作品―時間の静止」

「親密さ」というテーマは、ナビ派の一員であった 1890 年代から晩年までボナールを魅了し続けました。一見するとありふれた室内には、人工的な照明や独特のフレーミングによって、親密さと同時にどこか謎めいた雰囲気がただよっています。そこでは、燃えあがる色彩によって、慣れ親しんだモティーフが未知のものへと変貌を遂げているようです。日常世界の微細な変化にも目を向け続けたボナールは、それをカンヴァス上に定着させることを「時間の静止」と捉えていました。

ノルマンディーやその他の風景

ボナールはやわらかな光の中に壮大な風景が広がるノルマンディー地方の自然に魅了されていました。1912 年には、モネが住むジヴェルニーに近いヴェルノンという街に、セーヌ河岸の斜面に建つ小さな家を購入します。テラスから空と水のパノラマを一望できたこの家での暮らしは制作意欲をおおいに刺激しました。庭には野生の植物が生い茂り、その重なりは精妙なグラデーションとして描き出されています。そしてボナールが頻繁に訪れたアルカションやトルーヴィルでは、表情豊かな空が大きな空間を占める海景画が生み出されました。

終わりなき夏

自らを画家=装飾家とみなしていたボナールは巨大な装飾壁画も手がけました。そこでは生の喜びを謳い上げ、「アルカディア」を出現させようとした画家の創意が見てとれます。また 1909 年、画家アンリ・マンギャンの誘いで南仏のサン=トロペに初めて長期滞在し、母に宛てて「色彩に満ちた光と影」が織りなす「千夜一夜」の体験を書き送ります。その後、彼はコート・ダジュールを毎年のように訪れ、1926 年にはル・カネの丘の上に建つ、地中海を一望する家を購入します。第二次世界大戦中もこの地に留まり、1947 年に亡くなるまで、輝く色彩に満ちた終わることのない「夏」を描き続けました。

 

開催概要

    • 名称

      オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展
      Pierre Bonnard, l’éternel été
      Pierre Bonnard, The Never-Ending Summer

    • 会期

      2018年9月26日(水)~ 12月17日(月)

    • 休館日

      毎週火曜日

    • 開館時間

      10:00~18:00
      毎週金・土曜日は20:00まで。ただし9月28日(金)、29日(土)は21:00まで
      *入場は閉館の30分前まで。

    • 会場

      国立新美術館 企画展示室 1E [東京・六本木] 〒106-8558 東京都港区六本木 7-22-2

    • 主催

      国立新美術館、オルセー美術館、日本経済新聞社

    • 後援

    • 協賛

    • 協力

      日本貨物航空、日本航空、BSジャパン

 

  • アクセス

    東京メトロ千代田線乃木坂駅
    青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
    東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分
    都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
    *美術館には駐車場はございません。
  • お問い合わせ

    03-5777-8600(ハローダイヤル)

 

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