ゴッホのオークション

ゴッホが描いた農村の風景が、6月にパリでオークションにかけられるそうで、その予想価格が”between 3-5 million euros ($3.7-$6.1 million)”と、日本円で最高6.5億円とされています。

“Fishing Net Menders in the Dunes”というタイトルの作品ですが、パリでゴッホの絵が売られるのは20数年ぶりだそうです。

Vincent Van Gogh painting “Fishing Net Menders in the Dunes” is heading for the auction block.

アーティストとして活動を始めた1882年に描かれた作品で、ハーグの田舎を描いたものです。
ハーグでの滞在は短かったものの、のちのゴッホの作風を確立する時期であったと言われています。

この作品が特に注目を集める理由としては、ゴッホが特に油絵具を使った描き方の可能性に気づいた時代でもあることから、ゴッホの作風の特徴ともいえる要素がたくさん詰まっており、ゴッホの技法が確立される重要な過程が描かれている点だそうです。
ゴッホの絵画の中でも有名な”Wheatfield with Crows(1890)”には、同様のモチーフであるカラスが描かれています。

画商をしていた弟のテオにあてた手紙では、絵の中で特に目立って描かれている、頭を白い布で覆われた女性農民が畑の中を動き回る光景がどんなに印象的であったかを詳しく説明したそうです。

ゴッホの作品で、これまでの最高価格は1990年の”Portrait of Dr. Gachet(1890)“の1st versionが、$82.5 million(今では155millionだって!)ですので、さすがにそれと比べると、お手頃価格なのかもしれません・・・。

1st version

オークションは2018年6月4日、パリで開催されるそうです。
結果が楽しみですね。

kacha-art