京都国立近代美術館は、2015年に世紀末ウィーンのグラフィック作品コレクションを収蔵しました。このコレクションは、アパレル会社の創業者、平明暘氏が蒐集したものです。1897年の分離派結成から1914年の第一次世界大戦勃発までのウィーンでは、グスタフ・クリムトやヨーゼフ・ホフマンらを中心に、新しい時代にふさわしい芸術そしてデザインのあり方が模索され、数多くの素晴らしい成果が生まれました。中でもグラフィックの分野は、印刷技術の発達や雑誌メディアの隆盛を背景に、新しい芸術の動向を人々に伝え、社会に浸透させる重要な役割を担いました。本展では、300件にのぼる膨大なコレクションの全貌を紹介するとともに、同じく平明氏旧蔵のリヒャルト・ルクシュによる石膏彫像と貴重なアドルフ・ロースの家具一式をも加え、世紀末ウィーンの息吹と魅力をお伝えします。
ヘルマン・バール(著)/ヨーゼフ・マリア・オルプリヒ(表紙デザイン・挿画)『分離派』1900年
キャバレー〈フレーダーマウス〉上演本第1号、表紙・装丁:カール・オットー・チェシュカ、1907年
- 会期:2019年1月12日(土)~ 2月24日(日)
- 開館時間:午前9時30分~午後5時 ただし金曜日、土曜日は午後8時まで開館*入館は閉館の30分前まで
- 休館日:毎週月曜日、1月15日(火)、2月12日(火)※ただし1月14日、2月11日(月・休)は開館
- 主催:京都国立近代美術館、読売新聞社
スポンサーリンク
関連イベント
レクチャー「世紀末ウィーンとグラフィック―芸術の総合と民主化の試み」
- 日時:
- 1月19日(土)午後2時~3時30分
- 講師:
- 池田祐子(国立西洋美術館主任研究員)
- 会場:
- 京都国立近代美術館 1階講堂
- 定員:
- 先着100名(当日午前11時より1階受付にて整理券を配布します。
整理券はひとり1枚のみお渡しします) - 参加費:
- 無料
レクチャー「グラフィック表現の背後にあるもの―世紀末の印刷―(仮)」
- 日時:
- 2月2日(土)午後2時~3時30分
- 講師:
- 寺本美奈子(グラフィックデザイン・キュレーター/武蔵野美術大学非常勤講師)
- 会場:
- 京都国立近代美術館 1階講堂
- 定員:
- 先着100名(当日午前11時より1階受付にて整理券を配布します。
整理券はひとり1枚のみお渡しします) - 参加費:
- 無料
ギャラリーツアー
- 日時:
- 1月25日(金)、2月8日(金)、2月15日(金)
いずれも午後5時より1時間程度 - 案内役:
- 本橋仁(京都国立近代美術館 特定研究員)
- 会場:
- 京都国立近代美術館 3階企画展示室
- 定員:
- 各日先着20名 参加費無料(本展の観覧券が必要です)
ワークショップ
「墨流し染でつくるオリジナルハンカチ」
- 日時:
- 2月10日(日)
- 講師:
- 薗部正典(株式会社薗部染工 代表作家/現代の名工)
- 関連レクチャー講師:
- 青木美保子(京都女子大学家政学部准教授)
- 対象:
- 小学生以上(ただし小学生は保護者が同伴下さい)
コメントを残す