春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

人は、見事な美しさや完璧な美しさに、大きな感動を覚えます。しかしその一方で、きれいとは言いがたいもの、不格好で不完全なものに心惹かれることもあるでしょう。「へそまがりの心の働き」とでも言ったらよいでしょうか。

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へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

例えば、禅画に描かれた寒山拾得の二人は、不可解さで見る者を引きつけます。また、江戸時代の文人画ぶんじんがには、思わず「ヘタウマ?」と言いたくなるような作品があります。文人画ぶんじんがの世界では、あえて朴訥に描くことで、汚れのない無垢な心を表現できると考えられていたのです。

あるいは、徳川家光が描いた《兎図》はどうでしょうか。将軍や殿様が描いた絵には、ときおり見た人が「???」となるような、何と言い表せばよいか困ってしまうような「立派な」作品があります。描き手が超越した存在であることと、関係があるのかもしれません。更に近代にも、子供が描いた絵を手本にして「素朴」にのめり込む画家たちがいました。

春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

この展覧会では、 中世の禅画から現代のヘタウマまで、 日本の美術史に点在する「へそまがりの心の働き」の成果をご覧いただきます。へそまがりの感性が生んだ、輝かしくも悩ましい作品の数々を眺めれば、日本美術のもう一つの何かが見えてくるかもしれません。

作品画像 忍頂寺静村 坂田金時図 徳川家光 兎図
【左】忍頂寺静村 《坂田金時図》(部分)  【右】徳川家光 《兎図》(部分)

展覧会概要

会期

2019年3月16日(土曜日)から5月12日(日曜日)まで
前期 3月16日(土曜日)から4月14日(日曜日)
後期 4月16日(火曜日)から5月12日(日曜日)

作品の展示替えを行います。
全作品ではありませんが、大幅な展示替えを行います。
詳しくは当ホームページでご案内します(2月中旬より)。

休館日

月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火曜日)

開館時間

午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)

観覧料

一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、小学生・中学生150円(120円)
注記:( )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料。
注記:常設展もご覧いただけます。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。

2度目は半額!
観覧券をお求めいただくと、2度目は半額になる割引券が付いています(本展1回限り有効)。

主催

府中市美術館

展覧会チラシ

春の江戸絵画まつり へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで

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