バンクシーの細断アートは「Love is in the Bin」に生まれ変わった!

10月5日に行われたサザビーズの現代アートオークションで新たな歴史が生まれました。オークション会場で、ライブパフォーマンスアートが初めて売買されたのです。バンクシーの《Girl with Balloon》という作品が、オークションの熱気が最高潮に達したとき、多くの観衆の目の前で突然、額縁に仕込まれたシュレッダーで細断され「破壊された」のです。ところがこれが、新たな作品となったのです。

2017年、イギリスで行われた好きなアート作品投票では、バンクシーの《Girl with Balloon》が一番となっています。この作品は大きくて重いヴィクトリア調のフレームに収められていました。バンクシーは、以前から、ルーブル美術館やテート・ブリテン、大英博物館、MoMA、メトロポリタン美術館など世界中に名の知れた美術館やギャラリーで、自分の絵をこっそり飾るということを行っています。多くの場合、見つかるまでに時間がかかりました。サザビーズの最新オークションでは、バンクシーは賢くも、自身を美術史上の1ページに刻んだのです。

新しい作品は、バンクシーの作品認証機関であるペストコントロールにより、《Love is in the Bin.》として認証されました。落札者はサザビーズの昔からの顧客であるヨーロッパの女性であり、購入の手続きは完了したようです。彼女は、「先週、ハンマーが下ろされた瞬間に作品が細断されたときはショックを受けたが、しだいに、美術史の一部を所有することに気づき始めた」と語っています。

今回の一件は、サザビーズとのコラボレーションでは?という推測もあります。バンクシーの以前のギャラリストであるSteve Lazaridesは、「彼と12年間共に働いたが、スタントをやり遂げるために組織と共謀することは、彼の哲学とは真逆である」と話しています。

サザビーズのAlex Branczik氏は、アーティストによる作品の破壊は今に始まったことではなく、「Rauschenbergはde Kooning’sのドローイングを消し、Gustav Metzgerと Jean Tinguelyは自動破壊的アートを開拓し、Michael Landyは彼のすべての所有物を切り刻んだ。バンクシー自身はどうだろうか」と述べています。

ロンドンのサザビーズのギャラリーでは、10月13日(土)、14日(日)にかけて、《Love is in the Bin.》を鑑賞することができるということです。

 

 

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