府中市制施行65周年記念 棟方志功展

府中市制施行65周年記念 棟方志功展

2019年5月25日(土曜日)から7月7日(日曜日)まで、一般財団法人棟方志功記念館の協力のもと、府中市美術館で「府中市制施行65周年記念 棟方志功展」が開催されます。

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府中市制施行65周年記念 棟方志功展

1903(明治36)年、青森に生まれた棟方志功は、油彩画家を目指して21歳で上京します。しかしその後、自らにより適した表現として木版画に力を注いでいきました。1939(昭和14)年には《二菩薩釈迦十大弟子》を制作。鋭利で力強い彫りの跡や、紙面の白と版面の黒の対比が印象的なこの作品は、現在でも棟方の代表作として高く評価されています。さらに戦後には国内外の展覧会に出品を重ね、1955年の第3回サンパウロ・ビエンナーレ、翌年の第28回ヴェネツィア・ビエンナーレで受賞するなど、日本を代表する版画家として不動の地位を得るにいたりました。

作品画像 「花矢の柵」
1 棟方志功 《花矢の柵》 1961年

 

棟方志功は自らの木版画を「板画」、すなわち板の中から生まれた絵画と称しました。この展覧会では、棟方板画の全貌と真髄を、青森市にある棟方志功記念館の所蔵作品によってたどります。岡本かの子の詩に寄せて女性への礼賛を謳いあげた連作《女人観世音板画巻》。青森県庁舎の玄関ホールに掲げるべく制作された《花矢の柵》。全幅13メートルの大画面にわたって躍動感あふれる人物像が輪舞する《大世界の柵 坤 人類から神々へ》。
独自の版表現を模索し続けた棟方志功の軌跡を、連作と大作に着目しながら紹介します。

作品画像 「鷺畷の柵」
3 棟方志功 《鷺畷の柵》 1960年

 

作品画像 「華狩頌」
4 棟方志功 《華狩頌》 1954年

展覧会概要

  • 会期:2019年5月25日(土曜日)から7月7日(日曜日)まで
  • 休館日:月曜日
  • 開館時間:午前10時から午後5時(展示室入場は午後4時30分まで)
  • 観覧料:一般 700円(560)円、高校生・大学生 350円(280円)、小・中学生 150円(120円) 注記:()内は20名以上の団体料金。未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料。府中市内の小・中学生は「府中っ子学びのパスポート」提示で無料。『棟方志功展』観覧料金で常設展もご覧いただけます。
  • 主催:府中市美術館
  • 協力:一般財団法人 棟方志功記念館

 

20分スライドレクチャー

5月26日(日曜日)、6月2日(日曜日)、6月8日(土曜日)、6月16日(日曜日)、6月30日(日曜日)、7月6日(土曜日)
午後2時 当館講座室 無料

展覧会講座

「棟方志功 板画の軌跡」鎌田享(当館学芸員) 6月22日(土曜日)
午後2時 当館講座室 無料

注記:1~4 すべて一般財団法人棟方志功記念館蔵

府中市美術館アクセス

府中市美術館アクセス

棟方志功記念館とは

棟方志功記念館は、青森が生んだ世界に誇る板画家棟方志功の文化勲章受章を讃え、その芸業を末永く後世に伝えるため、青森県、青森市をはじめ、多くの方々の協力のもと、1975年(昭和50年)に開館しました。校倉造りを模した建物は、池泉回遊式の日本庭園と調和し、落ち着いた佇まいは、季節の移ろいとともに四季折々の風情を感じさせてくれます。

2012年(平成24年)鎌倉市・棟方板画館を吸収合併したことにより、収蔵作品数は国内最多を誇ることとなりました。その充実した作品群から年4 回の展示替えを行い、<二菩薩釈迦十大弟子>を初めとするダイナミックな板画のほか、繊細な表現を見せる倭画(肉筆画)・ゴッホに憧憬した油絵・力感に溢れた書などの作品展示に加え、板木を含む関連資料など幅広く紹介するよう努めています。 また、展示室は「あまり数多くの作品を展示して、観覧する人々が疲れたり、作品の印象が薄くなったりするよりは、やや少なめの作品数でも一点一点をじっくり見て欲しい」という棟方の希望により、広さが決められました。

志功館内観
一般財団法人 棟方志功記念館
〒030-0813 青森県青森市松原2丁目1番2号

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