日比谷図書文化館では4月26日(金)より、「アートになった猫たち展」を開催いたします。
現在、空前の猫ブームと言われていますが、200年も前の江戸時代から猫ブームは存在していました。
江戸の町では、愛猫家の絵師・国芳が人気を博し、多様な猫の姿が浮世絵に描かれました。愛らしく、時に神秘的な猫は、美人画や戯画に登場し、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、猫顔で人気役者になりきって愛嬌たっぷりの姿を披露する猫など、江戸の庶民に広く親しまれてきました。また近代では、竹久夢二、藤田嗣治、水野年方、海外ではビアズリーなどが自らの作品に好んで猫を描き、多くの人々を魅了してきました。
本展は、本展は、浮世絵蒐集家・中右瑛氏が長年にわたり蒐集した浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や、猫を愛した芸術家たちの作品約100点(展示替えを含む)を紹介するものです。
人々を惹きつけてやまない猫たちと、人と猫の深い関わりをお楽しみください。
本展のみどころ
猫を愛した芸術家たち
猫を愛し、好んで描いた歌川国芳、竹久夢二、藤田嗣治、そして現代の作家たちまで、多くの作家による猫の作品を紹介します。
江戸と明治の猫がいる暮らし
幕末から明治にかけて人々の暮らしを描いた作品の中にも、多くの猫が描かれています。人々に寄りそう、また明治維新や文明開化も他人事として佇む、猫たちの愛らしい姿を紹介します。
歌舞伎の化け猫とパロディ、猫あそび
歌舞伎の名場面に登場する化け猫、擬人化した猫のパロディや猫を遊んだ作品など、猫が主役となった作品も数多く作られています。いろいろな場面で登場する猫の姿を紹介します。
豊原国周
東けい三十六会席 柳ばしそめ
(後期展示予定)
展示構成
- アートになった猫たち
- ねこを愛した芸術家たち
- ねこ爛漫 なぜ猫で描かれた?
- 今も昔も暮らしの中に猫がいる「江戸編」
- 今も昔も暮らしの中に猫がいる「明治編」
歌川国利 志んぱんねこ尽 1890年
開催概要
- 会 期:2019年4月26日(金曜日)~2019年6月23日(日曜日)
- 休館日 5月20日(月曜日)、6月17日(月曜日)
5月21日(火曜日)より一部作品が展示替えになります
観覧時間:月曜日~木曜日 午前10時~午後7時、金曜日 午前10時~午後8時、土曜日 午前10時~午後7時、
日曜日・祝日 午前10時~午後5時(入室は閉室の30分前まで) - 会 場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室
- 観覧料:一般300円、大学・高校生200円
千代田区民・中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方 および付き添いの方1名は無料
住所が確認できるもの、学生証、障害者手帳などをお持ちください。 - 主 催:千代田区立日比谷図書文化館
- 監 修:中右 瑛(国際浮世絵学会常任理事)
- 企画協力:E.M.I.ネットワーク
歌川広重名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣1857年
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