サザビーズは173億円、クリスティーズは競売取り下げ・・・

MODERN IMPRESSIONS Modigliani’s Greatest Nude Is Also His Largest Painting Ever 24 APR 2018

2018年5月14日、Sotherby’sサザビーズで世界中が注目していたモディリアーニの裸体像のオークションが開催され、サザビーズ史上、最も高額での落札となった一方、クリスティーズでは、うっかりピカソの自画像を破損させてしまい、競売を取り下げるという懸案が発生したようですね。

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サザビーズ モディリアーニ 横たわる裸体画は$157 million!

モディリアーニのNu couché は、モディリアーニの作品の中でも偉大な作品でありだけでなく、サザビーズ市場でも最も高額な作品となりました。前のオーナーさんは2003年に$27 million(約32億円:116円換算)で購入したのですが、つい先日の5月14日、それが5.8倍の$157 million(約173億円:110円換算)で落札されました。

オークション前には、163億円の予想でしたので、ほぼその通りとなったようです。

Impressionist & Modern Art Evening Sale

14 MAY 2018 | NEW YORK

これまでに、モディリアーニの作品としては2010年にNu Assis Sur Un Divan (La Belle Romaine) という作品(1917年)が$69 million 、2014年に彫刻のTête が$70.7 millionで落札されていました。

およそ100年前に描かれた作品であるにもかかわらず、Nu couché (sur le côté gauche) はモディリアーニの象徴的な作品であると認識されています。現在では、独創的な作品であると認識されていますが、1917年に発表された際には、あまりにも「過激」な作風が近隣の交通を止めることとなり、警察から展示を取りやめるよう要請されたのは、有名な話です。


クリスティーズ ピカソの絵を壊す!?

さて、そんなウハウハなサザビーズさんですが、このライバル会社であるクリスティーズさんは、ややツライことになっているようです。

先日、クリスティーズから、ピカソの絵が約$70 million(約77億円:110円換算)の予想価格で出品されるとアナウンスがありましたが、作品の損傷により競売を取り下げた、というニュースが入ってきました。アメリカメディアによると、この所有者は有名なカジノ経営者であると伝えられています。

そんなピカソの自画像ですが、つい先週の金曜日に、傷つけてしまったようです・・・。

In this file photo taken on May 3, 2018 a Christie's employee takes a picture of Pablo Picasso's Le Marin during a media preview at Christie's in New York. (AFP Photo)
In this file photo taken on May 3, 2018 a Christie’s employee takes a picture of Pablo Picasso’s “Le Marin” during a media preview at Christie’s in New York. (AFP Photo)

詳細は語られていませんが、どうやら配送業者さんが損傷させてしまい、修復のために5月15日の競売を取りやめたとのことです。何が起こったのか、大変気になるところですが、無事に修復され、再びオークションに現れるといいですね。


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