2018年も11月に入り、街中はクリスマスムード一色になりつつあります。毎年、人任せのクリスマスツリーを、今年は自分の手で作ってみませんか?ということで、皆さんに変わって、後世に残るクリスマスツリーのデザイン画を用意しました。気合・根性・やる気のある方なら、簡単に作れ、かつ、まだ世界に数少ないクリスマスツリーを自分の力で作ることが来ます。
クリスマスツリーをデザインするきっかけは?
ここ数年、クリスマスツリーは、植木鉢に植わった天然のモミの木を使用していました。年を取るごとに、モミの木は上へ間延びし、中間の枝はバランスが悪くなり、大きくなりたがる木をいつまでも植木鉢で育てる訳にはいきません。そこで、今年は自分で作れるクリスマスツリーのベースを作ることにしたのです。
クリスマスツリーのベースを作るにあたり、コンセプトにしたのは以下の通りです。かつて、家具や雑貨などの生活用品のデザインをしていたカチャカチャのデザインセンスが問われますね。
- 毎年使える環境に優しいツリー(アンチプラスチック・ノックダウン)
- まだ、誰も実現していないデザイン性(北欧デザイン的な)
- 難しい道具を使わず、自分で作れる(子供でも作れる構造)
今年はプラスチック素材の海洋汚染がずいぶんと報道されました。分解されることのないプラスチックが世界中の海をさまよい、魚を通して人間が再び体内に取り込んでいるというのです。その影響は、まだ不明ですが、できるだけプラスチックを使うことなく、おしゃれなクリスマスツリーが、自宅で簡単に作ることができる、ということを目指してデザインしておきました。ノックダウン(組立)式ですので、来年もまた、このベースを使ってツリーを飾り付けることができます。
近所のホームセンターで購入可能な材料でクリスマスツリーを作ってみましょう。
※材料も少なくなるように、工夫しています。
クリスマスツリーの設計図
デザインの基本は、シンプルかつリサイカブルで、来年も使えるということです。脳内北欧デザイナーと相談したところ、いくつかのデザイン候補がありましたが、六角フープを主としたツリーデザインとすることにしました。プラフープがデザインのモチーフです。
基本となる寸法は、縦棒1820mmを6等分したものからスタートすることにしました。トップから5段目まで、六角形が徐々に大きくなり、台座も同様のデザインで統一感を測りました。当然、解体して来年度まで使えるように、ノックダウン式の構造です。
六角クリスマスツリーの基本レシピ(木材)
- 丸棒:Φ10×長900mm×1本
- 板材1×2材:19×30×1820mm角材×10本
- 板材1×3材:63×19mm×2本
- 角材30×長1820×1本
段取り8割!まずは六角冶具づくりに3時間!
世の中には、「段取り8割」という言葉があります。準備に80%の時間を使えば、実際の行動には20%程度で十分であるということです。工事現場の職人さんなどでは良く知られた言葉です。ここでも同様で、実際に加工・組み立てに入る前に、最低限必要な冶具(切断型)を作るために、3時間は用意しましょう。
といっても、簡単な冶具です。六角形の一辺角度60度を切断するための冶具です。全部で88か所の60度切断があります。できるだけ丁寧に切断することで、正六角形を作ることができるので、とても大事な作業です。
- のこぎり
- ホールソー(Φ40~45mm)
- 六角レンチ
- スケール
- カンナ
- インパクトドライバ
- Φ10mmドリル
- Φ8.5mmドリル
- Φ1.5mmドリル
- プラスドライバ1
- プラスドライバ2
- 鬼目ナット
- Oリング
- M6×45mmネジ
- 木工用木ネジΦ2mm×35mmくらい×120本超
大事な冶具は以下を参考にお作りください。先に寸法通りにカットし、60度冶具を使って、それぞれの角をカットするのが良いでしょう。
分かりにくいようでしたら、別途図面を作るのでお知らせください。
組立時のポイント
- 割れ防止のため、Φ1.5mmのドリルで下穴を開けてから、ネジ(一角2本)を締めましょう。
- 60度の接合部分には、木工ボンドを使用しましょう。
縦棒の穴イメージは以下を参考に。Φ10mmの穴を開け、Φ10×100mmの丸棒を突っ込んで、六角サークルの落下止めとします。
台座のポイントは以下を参考に。
六角フープは以下を参考に。
色塗りは以下を参考に。
お手製!木製クリスマスツリーの完成!
そんな訳で、木製ツリーが完成しました。
ベースは横方向の骨格ですので、飾り付けは、縦方向へのラインを意識してください。徹底的に飾り付けてください。もこもこのクリスマスツリーになります。
最後に、SketchUpで作った3DCADを置いておきます。研究してください。
zipファイル。
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