出入国の新しい在り方

今日の朝、ニュース番組で、成田空港で新しい「手荷物検査システム」が試験的に導入されたというものがありました。
この手荷物検査システムは、CT(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)を使ったとても簡易な検査システムです。
CTとは、病院の検査システムの一つであり、体の中の「今の様子」をコンピューターを使って表示するシステムのことです。

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)を簡単と述べましたが、技術的にはかなり高度なものであり、日本放射線学会によると以下の定義となります。

CT(Computed Tomography)検査はX線を利用して、物体を透過したX線の量をデータとして集めて、コンピュータで処理することによって、物体の断面画像を得る検査です。現在多くの施設で実用化されている装置はマルチスライスCTと呼ばれ、短時間で広範囲を撮影することができ、立体的な画像(3D画像)を容易にできるようになりました。

こんな高度医療機器に応用されている機器が、手荷物検査システムに導入されたということに驚きを感じています。

これまで、羽田空港をはじめ、世界中の手荷物検査システムは、①金属探知機と、②2次元検査システムの組み合わにより、検査担当者が機内に持ち込まれる手荷物を判断していましたが、これを立体(3D)的に表示するものです。

現時点で、医療界ではこのような先進技術は普及しつつありますが、これを旅行業界にも展開しているのです。

これは、Analogic ConneCTと呼ばれるCTで、国土交通省、航空会社、保安検査会社、保安検査機器メーカー等の協力を受け、実施されるものです。

NHKなどのニュースサイトでは、Analogic社 ConneCTしか紹介されていませんでしたが、社会実験では3社、
(1)Analogic社 ConneCT: 2018年2月15日(木)~3月01日(木)
(2)L3社 ClearScan :2018年3月12日(月)~3月26日(月)
(3)IDSS社 DETECT1000 :2018年4月09日(月)~4月23日(月)
・ 実証実験実施時間は、各日12時~15時とのことです。

ここで疑問に思うことは、なぜAnalogic社 ConneCTがニュースサイトのトップを飾っているのか、ということです。

解は簡単ではないでしょうか。
「先進的なデザイン」

何となく、シェル(貝)状のフォルムの隙間から漏れるブルーの光が、これまでの画一的な検査システムと異なり、やや派手に見える点が、大衆受けしそうだからだと思います。
(映画「トロン レガシー」っぽくて、好きです。)

これまでのデザイン史で活躍してきたデザイナーたちは未来の生活を想像しながら作り上げてきたということは、先日の通りです。

空港での手荷物検査のあり方について、3D検査システムに加え、デザイン的な視点でも先進的なAnalogic社の製品のほうが、「見栄えがする」という理由で、ニュースサイトに取り上げられているのではないかと推察します。

機能としては、「手荷物の中身を短時間で、三次元測定することで、検査時間の短縮化を図り、これをもって利用者の利便性を高める」ということが目的だと思いますので、他の製品も同等の機能を持っていると思いますが、Analogic社の製品が他の製品よりかっこいいのでニュース画像に採用されているのではないでしょうか。

あくまで、デザイン(サーフェス:表面)が人の感情に与える影響について、少し思うことを書いただけでした。

以上。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA