本日の森美術館

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル

本日の森美術館では、「Media Ambition Tokyo 2018」と「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」という展示が開催されていました。

Media Ambition Tokyo 2018は「都市の未来を創造するテクノロジーカルチャーの祭典」(2018.2.9(金)~ 2.25(日))ということで、テクノロジーとちょっとしたアートの作品が展示されていました。

一番目を引くのは、入り口すぐに設置された「VODY」で、「人を中心に、常に人の状態に合わせて変化する内装」というコンセプトで、近未来の車の在り方についての、体験型コンセプトデザインでした。
プロダクトデザイン・モデル制作をトヨタ紡織が行っています。
特にフォーカスしている視点としては、「座面」です。
座面が運転者及び助手席の体形に合わせて、包み込むようにフィットするというものです。
一時間ほど並ぶのですが、未来の「ぴったりフィット座面」が体感できます。

ただ、乗る前に一つだけ聞かれることがあります。(ネタばれ?注意!)
スタッフ:「身長に合わせて、座面を設定しているのですが、身長はおいくつですか?」

乗る人の体形に合わせて、自動ではフィットしていないようでした。
「将来的には、自動でフィットする座面にしたい」とスタッフの方がおっしゃってました。

そのほか、大仏さんのCDプレイヤーは、大仏さんの後光でCDがクルクル回り再生されるというシュールなものでしたが、何より絶妙だったのが、使われているCDのジャケットも展示されており、「モーニング娘」、「スマップ」、「ルナシー」など、90年代の選曲が多く、時代を感じました。

また、本当はとても面白い試みなのに、少し地味に感じてしまったものに、「Waterfall」というものがあります。
これは、Gil Kuno氏の作品で、バスや空港で行き先等を表示するために利用される1960年代に開発されたアナログなメカニカル・ディスプレイ技術を使った作品です。
これは、本来はテキストを表示するディスプレイで、表と裏がオセロのように白黒になっており、カチャカチャと物理的に回転しながら表示するものです。ここにオーストリアやウィーンで撮影した滝の映像を表示するようにプログラミングしてあるようで、滝のながれをここに表示していました。

落合陽一先生の「Morpho Scenery」については、崇高すぎて、理解が追いつきませんでした。

「Perfumery Organ」は、音の高低と同じように、香りにも軽い重いという表現があるそうで、19世紀のイギリスの化学者であり調香師のセプティマス・ピエス(Septimus Piesse)が1857年に発表した著作 “The Art of Perfumery” で提唱した、香りの記述方法「香階」に着目し、世界初の香楽器《パフューマリー・オルガン》として2015年に制作された作品です。オルガンを弾くと、音とともに香階に基づいた香りが奏でられるのですが、これはインスタ映えしそうでした。

仕組みとしては、ビンに入った香水に空気が送り込まれ、音が鳴るもので、送り込まれた空気がビンの中の香水に触れ、心地よい香りが漂うものです。

Perfumery Organ

Perfumery Organ

これと同時に森美術館で開催されている「レアンドロ・エルリッヒ展」では、「人間がどのように事象を捉え、空間と関わり、現実を把握していくかを追求する作品を発表している」エルリッヒ氏の、当初はトリックアート展かと思いましたが、目の前に広がる不可解な日常を空間として作品化しているという点で、実に壮大な思考をお持ちの方だなあと感じてしまいました。
何となく、トリックアート展っぽく感じてしまいましたが、これも功を奏したのか、とても大好評な感じで、海外の方が大はしゃぎで写真を撮り、速攻でインスタに投稿している人もいました。

日本では特に金沢21世紀美術館に常設されている「スイミング・プール」が有名ですね。

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル

「Media Ambition Tokyo 2018」と「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」のどちらも、自身の五感で体感することができるアート展だと思います。

今後は、デジタルとアートの融合は一層進みます。
アート・デザイン・デジタルの垣根が徐々に混ざり合うと思います。
今はこの途中ですので、「今とデジタル、そしてアート」という視点を鍛えたい方、必見だと思います。

まだ行っていない方、GO!

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