第31回東京国際映画祭 観客賞は稲垣吾郎主演「半世界」

第31回東京国際映画祭のアウォード・セレモニー

第31回東京国際映画祭のアウォード・セレモニーが11月2日、東京・六本木のEXシアターで行われフランスの感動作「アマンダ(原題)」が東京グランプリと最優秀脚本賞 Presented by WOWOWの2冠を獲得しました。

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観客賞は稲垣吾郎主演「半世界」

期間中に映画を観た観客による投票の結果、観客賞を獲得したのが、稲垣吾郎主演、阪本順治監督の「半世界」。本日の授賞式では、監督は東京国際映画祭みなと委員会の法被(はっぴ)と軍手姿で登場。「スタッフにありがとうというのは失礼と思う。おめでとうと言いたい。」とコメント。

半世界

半世界

MCさんから、「稲垣吾郎さんはどうでした?」という質問に対し、「稲垣吾郎さんも、その他の俳優の皆さんのおかげ」と回答している通り、作品は稲垣さんや長谷川博己さん、池脇千鶴さん、渋川清彦さんの他、多くの俳優さんによって成立している感じがありました。また、監督自身が映画をどのような意図で制作したかを解説しまうと、「それが正解。」となってしまうので、何も言わず、「観た人が感じてください」と言ったことが印象に残ります。

「半世界」あらすじ

「こんなこと、ひとりでやってきたのか」。
山中の炭焼き窯で備長炭を製炭し生計を立てている紘は、突然帰ってきた、中学からの旧友で元自衛官の瑛介にそう驚かれる。なんとなく父から継いで、ただやり過ごすだけだったこの仕事。けれど仕事を理由に家のことは妻・初乃に任せっぱなし。それが仲間の帰還と、もう一人の同級生・光彦の「おまえ、明に関心もってないだろ。それがあいつにもバレてんだよ」という鋭い言葉で、仕事だけでなく、反抗期の息子・明にも無関心だったことに気づかされる。
やがて、瑛介の抱える過去を知った紘は、仕事や家族と真剣に向き合う決意をするが…。

諦めるには早すぎて、焦るには遅すぎる40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、「人生半ばに差し掛かった時、残りの人生をどう生きるか」という、誰もが通るある地点の葛藤と、家族や友人との絆、そして新たな希望を描くヒューマンドラマ。

みどころ

ストーリーは観てのお楽しみですが、印象的な「音」があります。それが、備長炭の音。ただの木が炭を作るために焼くことによって、なぜこんなに金属的な音が出るのだろうと思わせます。炭の音とストーリーにはどのような関連性があるのでしょうか。

この作品には、どうしてだろう?というストーリーに引き込ませること、いくつになっても「おバカ」な40前のおっさん達のじゃれあい、他愛もない日常の笑い、少年のくやしさ、こうしたい、こうしてやりたいという気持ち、怒り、贖罪、悲しみ、続く人生など、多くの感情が、複数の登場人物それぞれの立場から描かれています。

授賞式では、小学生くらいのちびっ子姉弟?も観に来ていました。鑑賞後、ちびっ子は「バカって、どういうことだろう」と話し合い、大人の感情を子供ながらに把握しようとしてました。

詳細は言えませんが、父と息子の関係性、子自身が未来に向けて、どうあるべきかが描かれている点においては、ひょっとしたら、親子で観に行っても良い映画なのではと感じます。

登場人物の感情の起伏、折り合いが一つ一つのシーンに表現されており、一見わざとらしくは感じるのですが、それもいいさ、と思いました。個人的には、瑛介役の長谷川博己さんの女々しさと暴力性にキュンキュン来ました。

また、久しぶりに見た池脇千鶴さんのツンデレ嫁・主婦役もハマってて、今後の安定ポジションを見出していました。

「半世界」は2019年2月に一般公開予定です。

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